学会長挨拶
この度、第37回日本トレーニング科学会大会が川崎医療福祉大学を会場に開催されますことを大変喜ばしく思います。学会準備にご尽力いただきました松生香里会頭をはじめ、関係者の皆様に深く感謝の意を表します。
日本トレーニング科学会は、1989年の第1回研究会大会を皮切りに、毎年、研究会やカンファレンスを開催し、トレーニングに関する研究・実践を推進することで、社会に貢献してまいりました。当学会は、健康・体力づくりの運動からエリート競技スポーツに至るあらゆるスポーツ現場においてトレーニングに関する研究や実践を行う専門家が集まる場であり、その知見を共有し、より高度なトレーニングの理論と実践を追求することを目的としています。
現在の会員数は600 名を超え、スポーツ、健康、学校体育に関わる人々から構成されています。また構成員の大半が40歳以下で占められていることも特徴で、将来に向けて大きな発展が期待できる学会といえます。
会場となる川崎医療福祉大学は、医療福祉と健康科学の総合大学です。介護予防や健康の維持増進の観点からも、トレーニングは必要不可欠です。そのため、川崎医療福祉大学では、運動刺激が身体に与える影響について、基礎から応用まで様々な研究が展開されています。このような特色を活かし、今回の学会大会でトレーニングに関する議論がさらに深まることを期待しています。
最後になりましたが、学会大会の開催にあたりまして、多大なご支援・ご賛助を賜りました多くの関係者、団体、企業の皆様に心より御礼申し上げます。
会頭挨拶
この度、第37回日本トレーニング科学会大会を川崎医療福祉大学にて、2024年11月2日(土)・3日(日)の会期で開催させていただくことになりました。学会長の須永美歌子先生はじめ、学会員および関係者、団体、企業の皆様のご理解、ご支援のもと開催できますこと、心から感謝申し上げます。
日本トレーニング科学会は、1988年に発足以来、実験室内での基礎的研究や現場的研究など、多岐にわたる特徴の基で発展してきた経緯があります。
本大会のテーマは「トレーニング科学のメカニズムを求めて」といたしました。昨今では、トレーニング科学の知識を基に、選手サポートや運動指導がなされておりますが、身体内部で起こるメカニズムの理解を大切に、現場サポートへの還元を目指したい、という私の思いを込めて本テーマとさせていただきました。今年は、パリの夏季オリンピック・パラリンピックの開催によって、アスリートのサポート活動や指導現場に携わっている方々、国内外において多くの方がスポーツを身近に感じられる年だと思います。参加される皆さまが、共にトレーニング科学について再考し、情報交換の機会を楽しんでいただけますと幸いです。
加えて、本学での開催に伴い、過去に会長を務められた故・荻田太先生(鹿屋体育大学)と本大会の顧問である小野寺昇先生が、長きにわたり、共に研究活動を実施されていたことから、追悼セッションを設定させていただきました。荻田先生の生前のご活躍を振り返るとともに、若手研究者の激励になれば嬉しく思います。
末筆になりましたが、ご参加される皆さまにとって、「トレーニング科学のメカニズムを求めて」考える機会となり、スポーツ活動や運動指導現場における研究・実践活動の促進につながることを期待しております。
第37回大会 大会顧問挨拶
この度、川崎医療福祉大学において第37回日本トレーニング科学会が開催されることを大変嬉しく思います。皆様の来学を心から歓迎いたします。
川崎医療福祉大学は、1991年に開学した日本で初めての医療福祉大学です。3学部17学科、在学生約4500人規模の大学です。医療福祉学を学ぶ医療福祉人の育成を標榜し、開学から33年を迎え、これまでに約2万5千人の医療福祉人を社会に送り出しています。日本トレーニング科学会に関連した学科があります。健康体育学科です。室内の温水プールや400mの全天候型トラックを整備しています。1995年に修士課程(健康体育学専攻)、1997年に博士課程(健康科学)を設置し、研究者や教育者の育成にも尽力しています。
日本トレーニング科学会は、「スポーツや運動の実践現場でトレーニングに関する情報の集積とこれについての指導者や研究者などの専門家の意見交換の場を共有する」ことを標榜する学会です。この趣旨が実現できるように会場内にカフェ・サロンを開きます。もちろん無料です。コーヒーの香りで清々しい気分になるような雰囲気で皆様をお迎えいたします。
会頭の松生香里先生は、2023年3月に第25回秩父宮記念スポーツ医・科学賞奨励賞を受賞しています。マラソンや競歩の暑熱対策を通した競技力向上への貢献が評価された賜物です。実践現場と研究成果を共有する松生香里先生を中心に開催される第37回日本トレーニング科学会が有意義な会になることをお祈り申し上げます。大会開催にあたりご支援いただきました関連団体、関連企業等の皆さまに深く感謝申し上げます。